あこがれの吹き抜け、間仕切りのない広やかなリビング空間は、高性能住宅でこそ実現できます
多くのお客様のあこがれる「吹き抜けのある豊かなリビング」、「間仕切りのない広やかな空間構成」。
ともするとこれらは、夏冬にいくらエアコンを掛けても快適温度が得られず、光熱費がやたらかかる家になりがちです。
また工務店選びの基準として「デザイン優先」「性能優先」「価格優先」などの考え方がありますが、これらの基準は本来単独で存在するものではありません。
断熱性能が高い家であれば屋内を同じ温度で保つことができ、たった一台のエアコンで広い床面積のカバーができるから、広やかな空間構成やあこがれの吹き抜けを実現できるというのが本当の姿です。
水野工務店では断熱性能の基準であるUA値(外皮平均熱還流率)※1 で0.42~0.53くらい、気密性能の基準であるC値(相当隙間面積)※2 で0.2~0.6くらいの高気密高断熱住宅を建てていますが、これらは必ずしも性能数値とか燃費(光熱費)を最優先に考えた家づくりをした結果ではありません。
※1 住まいの保温性能を示す目安で、熱の逃げにくさを表しています。
※2 気密性能を表す値で、ゼロに近いほど隙間が少なく機密性能が高いといえます。
多くのお客様の望まれる豊かな空間構成を実現し、なおかつ夏や冬の厳しい季節を快適に過ごしていただくことを考えたら、自然に断熱性能・気密性能を高めることになったというのが本当の姿です。
断熱性能の低い家では屋内空間を壁やドアで仕切って、それぞれの部屋にエアコンを設ける。吹き抜けを設けたらその空間に見合う大出力のエアコンを設置しそれに見合った高い光熱費を負担しなければ、厳しい季節を快適に過ごすことはできません。
広やかな空間が欲しければ家の性能を高く設定しておかなければなりませんし、性能は高くとも昔ながらの間取りでは性能を生かした家とは言えません。
大切なのは「性能」と「デザイン」のバランスなのです。
デザイン優先・広やかな空間構成のお住まいを考えていらっしゃるお客様こそ、まず第一には性能にこだわるのが本来の姿ではないでしょうか?
私たち水野工務店では、長期優良住宅の基準0.87はゆうに及ばずZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準の0.6を超える、HEAT20 G2以上の基準を意識した家づくり。
必ずすべての家で相当隙間面積を実測し、C値0.1~0.6の高い高気密性能を実現しています。
|まとめ
今回は高性能住宅の断熱性と気密性の指標をご紹介しながら解説してきました。
断熱性能の高い「高断熱住宅」には、一年中快適に過ごせる、冷暖房費を節約できる、ヒートショックのリスクを減らせるなど多くのメリットがあります。
家中の空間がほぼ同じ温度、という環境は驚くほど快適です!
余分な家電や対策アイテム買い足したり、分厚い衣類を着用したり、震えながら脱衣所で服を脱ぐことも無くなります。
屋内空間もスッキリ広々と保つことができ、住まう家族、動物、植物の健康を守ることにも繋がります。
そして何より大きなストレスが解放されることでしょう。
住宅を購入する際には、UA値、C値などの基準も参考にして、住宅メーカーや施工会社を選ぶことをおすすめします。